アトピーまみれから得た人生の財産
20代の前半の頃
私はほぼ寝たきりでした。
重度のアトピーでステロイド剤を
使い続けていた私はステロイドの
使用を辞めたとたんに全身から
膿が吹き出し日常の生活が
ままならなくなりました。
女性が一番美しい時代と言われている
20代前半
私は全身真っ赤のケロイド状態でした。
こうなると皮膚にあたる
下着さえも痛い。
寝返りさえもためらいます。
喉が渇いても
動くことの方が辛いので
ただ横たわっているしかない。
そんな日々でした。
ただ横たわる世界。
たくさんの事を考えました。
膨大な時間と
自分の呼吸だけが聞こえてくる世界。
絶望と闇と不安。
当然たくさんのものを失いました。
仕事、当時のパートナー、友人…
今思うと
それまでの自分の押し込めてきたものが
噴出した状態です。
完全にソウルの問題でした。
しかし当時はそんな知識もなく…
全て自分が悪いからだと思って生きていました。
『普通の生活が送りたい』
これだけが私の願いになりました。
普通に街が歩けたら
普通に買い物をしたり、お茶が出来たら
そして普通に働けたら…
なんでもないことの幸せ。私はそんな風に
自分にとっての幸せを見つめることが
出来るようになったのです。
今では貴重な過去の体験。
周りは色のない世界。
そんな時でさえも植物たちが
優しく私を支えてくれていた特別な時間でした。
あの時のどん底の経験が
今の私を支えてくれています。
自分が自分を見放さず
自分のケアをして愛していく事。
自己愛は全ての現実化の基盤となります。
もしも辛い現状だったとしても
必ず変わります。変化をします。
私が私をあきらめない限り変化はやってくる。
この経験こそ私の財産です。